紀平梨花!全日本フィギュアスケート選手権準優勝!世界選手権へ
全日本選手権!日本のフィギュアスケート選手の憧れの場が12月大阪で開催された。
女子選手のだれが優勝してもおかしくないような大激戦になった全日本選手権だった。
そんな選手権で、紀平梨花が、ショートのミスを跳ね返し、フリーで2本の
トリプルアクセルを決め、新女王の意地を見せた。
フリーで、155.01点の得点をたたきだし、総合得点223.76点。
結果は、準優勝の2位であったが、世界選手権出場の切符を手に入れた。
ショートのミスは靴の調整が原因?
ショートの試合前に、何度も靴のテーピング調整をおこなった。
世界で戦ってきた靴が限界にきていたのだ。
普段は1カ月半から3カ月ほどで履き替えるらしいが、シーズン途中で
交換した靴のサイズが合わず、同じ靴を4カ月以上も使用していた。
「テープの巻き方によって、靴の柔らかさが違う。
いつもと違った、完璧な状態の緊張感ではなかった。
とりあえず必死だった。準備をしっかりしたい」と試合後語った。
それでも、トリプルアクセルの転倒シーンは、ヒヤッとしたものだった。
ケガがなくて本当に良かった。腕はもちろん頭も氷に打ちそうだった。
ショートのトリプルアクセルが失敗し、結果は68.75点と5位であったが、
フリーで自分の最大の実力を出せば逆転できると自信をもっていた。
熱い戦いの中、フリーで巻き返し!
紀平梨花は、靴の修正をして準備万端でフリーにのぞんだ。
完璧に近いトリプルアクセルを2本決めて意地を見せた。
後半のトリプルルッツ-ダブルトウループ-ダブルループのミスを機転をきかして、
トリプルルッツからシングルオイラーそしてダブルサルコーにつなげた。
最初のジャンプの乱れでステップアウトになったが、オイラージャンプに変更。
このバランスの崩れを修正する力が、紀平梨花の凄いところだ。
結果は、フリーでトップの155.01点、総合得点223.76点だった。
まさに、巻き返しの瞬間だった。この時点で1位であった。
この後、最終滑走の坂本花織がすばらしい演技を披露し、
総合得点228.01で優勝。
紀平梨花は、準優勝の2位となった。
世界選手権出場が決定!
空前の戦いとなった全日本選手権であったが、この日に世界選手権出場者が決まった。
紀平梨花・坂本花織・宮原知子の3選手が発表された。
結果として実力のある選手が選ばれたのであるが、三原舞依は、総合得点が220.80点と
高い結果だっただけに残念であった。それだけレベルが高かった。
全日本選手権のレベルの高さと日本女子フィギュアスケートの層の厚さを感じた大会だった。
紀平梨花選手は試合後につぎのように語っている。
「ショートから気持ちを持っていくことが難しかったんですけど
お昼寝もできなくて緊張していた。緊張とか頑張りたいという気持をポジティブにとらえて
絶対に頑張ろうという気になった。」
「いい成績、いい順位、いい点数がもらえたのですごくうれしいです。
ほっとしている。靴にも感謝したいし、すべてのことに感謝したい」
「世界選手権には出たいという気持ちがあって、
どんなことがあっても、絶対にあきらめずがんばっていく」
来年3月にさいたまで行われる世界選手権へ向かって紀平梨花は歩みだした。
体調と健康に留意しながら、ケガをしないように頑張ってほしいと心から願っています。
ガンバレ、紀平梨花!ファイト、紀平梨花!