紀平梨花がガチガチ?筋肉が悲鳴!~世界国別対抗戦~

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紀平梨花がガチガチ?筋肉が悲鳴!~世界国別対抗戦~

紀平梨花 世界国別対抗

 

演技後、手を合わせて「ごめんなさい」とつぶやく紀平梨花。

 

平成最後の公式試合を笑顔で終えることが出来なかった。

 

残念な結果に終わったが、チーム日本は、第2位の銀メダルを獲得した。

 

結果発表後すぐに振り返って、坂本花織選手に日本の順位を
聞いたほど気になっていたので、ホットしたに違いない。

 

あれほど、素晴らしいショートから一転して、フリーが、ガタガタになってしまった。

 

とはいえ、138,37点は、グランプリフランス杯の結果とほぼ同じであったので、
それほど、悪い内容ではなかった。期待が大きかったので、その反動が
目だってしまっただけである。

 

失敗は成功へのステップだ。

 

今回もその失敗の原因を探ってみたい。

 

 

トリプルアクセルの成功条件は揃っていた?

 

紀平梨花 世界国別対抗

 

上記シーンは、今大会のトリプルアクセルを跳ぶ直前の紀平梨花選手です。

 

これまで、何度か紹介してきましたが、トリプルアクセルを成功させる条件が、

 

理論上では、下記のとおりとなります。

 

速度5.2m/s( 時速18.8km/h)、角度約38度、滞空時間約0.67秒

 

直前シーンのエッジの角度は、ほぼ38度ですし、荷重方向もほぼ一致しています。

 

スピードは正確にはわかりませんでしたが、映像で見る限り
いつものスピードのように見えました。

 

この条件なら、紀平梨花選手は、3アクセル+3トゥループのコンビネーションに
繋げることが出来るはずでした。

 

しかしながら、結果は、回転不足で転倒してしまいました。

 

一気に自信をなくした瞬間でもありました。

 

理論通りにいかなかった原因は何だったのでしょうか?

 

トリプルアクセルが跳べなかった原因とは?

 

紀平梨花 世界国別対抗

 

 

上の画像でトリプルアクセルの回転軸がぶれているのがわかります。

 

いつもの紀平梨花選手なら跳べるはずのトリプルアクセルが跳べなかった原因は、
ひとつの可能性は筋肉の疲れです。

 

試合後のインタビューでつぎのようにコメントしていました。

 

「SPが終わって、体がガチガチで動かなかった。万全な状態に合わせられなかった」

 

SPに気合を入れ過ぎて体がガチガチになってしまったのでしょうか?

 

これまでの、連続の国際大会で筋肉が悲鳴を上げていたのかもしれません。

 

たしかに、空中姿勢の軸がぶれて不安定になっているのですが、
いつもの修正が出来ていませんでした。

 

気になる他の原因とは?

紀平梨花 世界国別対抗

 

今大会では、他にも気になることがあった。

 

「2本目は、ばっちり決める自信がなかった。安全に、なんとか決めたいと思った。

 

SPは、はまったけど、イメージがつかめなかった。確率がよくなかった。」と

 

インタビューで答えていることです。

 

イメージがつかめないという言葉が気になるところです。

 

肉体的な疲労の限界だけではなくて精神的にも厳しいものがあったのかもしれない。

 

日本代表としてもっといい演技をしないといけないというプレッシャーが、

 

16歳の少女に相当重い試練を与えていたのでしょうか?

 

さらに、気になるのが、

 

中盤の3回転ルッツ後の3回転トーループの失敗です。

 

いつもの紀平選手では、ありえないシーンでした。

 

前日の男子フリーの応援が午後9時ごろまであり、就寝時間が遅かったので、

 

フリー当日の朝、移動中のバスで爆睡していたとのこと。

 

睡眠不足が、原因とはっきり言えませんが、ひとつの原因であったのかもしれません。

 

ゆっくり休んで一歩ずつ前進あるのみ

 

紀平梨花 世界国別対抗

 

何か今回は、課題ばかりを並べているみたいですが、紀平梨花の笑顔は健在です!

 

きっと、これらの課題・試練を乗り越えていくことでしょう。

 

それだけの天性と才能を持っていると確信しています。

 

めげない、へこたれない、あきらめない強い選手に育っていけますように。

 

フレー、フレー、紀平梨花!

 

 

 

 

 

 

 

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