紀平梨花グランプリカナダで悔しい2位発進!新時代幕開けへ

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紀平梨花グランプリカナダで悔しい2位発進!新時代幕開けへ

紀平梨花 グランプリカナダ

 

10月26日、フィギュアスケートのグランプリシリーズ第2戦がカナダで開催された。

 

紀平梨花はショートプログラムでトップ発進したが、

 

フリーでロシアのトルソワに逆転され2位に終わった。

 

グランプリシリーズカナダは、4回転女子スケートの新たな時代の幕開けだった。

 

 

紀平梨花選手ショートプログラムで最高の演技とトップスコアで発進

 

紀平梨花 グランプリカナダ

 

動画はこちらのYouTubeからご覧になれます。

 

紀平梨花(Rika KIHIRA) 2019 Skate Canada SP

 

ほぼ完璧な演技で最後にガッツポーズを披露した。

 

素晴らしかった!トリプルアクセルはもちろん、すべてのジャンプに成功した。

 

しかも、美しく、キレイなステップ、スピンでもすべて最高評価のレベル4で舞った。

 

ショートの演技で今季世界最高の81.35点で首位発進を決めた。

 

ショートは素晴らしかった。そのスコアを見た瞬間、紀平梨花、浜田コーチも満面笑顔だ。

 

紀平梨花 グランプリカナダ

 

ショートのトリプルアクセルは基礎が8点、出来栄え2.63点合計10.63点だった。

 

続く3回転フリップ-トーループの連続ジャンプも美しく決めて合計点10.74点で、

 

すべてのジャンプに加点がついた。

 

ショートプログラム曲は「Breakfast in Baghdad」だが、オータム戦よりも

 

このテンポの速い難しい曲にうまく乗ることが出来ていた。

 

ひとうひとつの演技が丁寧でキレイだったし、表現力も一層高まった。

 

紀平梨花 グランプリカナダ

 

この時点で、ロシアの15歳トルソワに、6.95点差で優っていた。

 

4回転が認められていないショートでどれだけトルソワに差をつけることができるのかが、

 

注目されがちだが、紀平梨花選手は、つぎのように試合後冷静に語っている。

 

「すべてのジャンプを完璧に決めたい。それができても順位が分からないくらい、

 

今回はレベルがすごく高い試合。とにかく自分の完璧を出すのみ」

 

 

紀平梨花フリーで逆転許すが次の目標を見据える

 

紀平梨花 グランプリカナダ

 

動画はこちらのYouTubeからご覧になれます。

Rika KIHIRA - FS - 紀平梨花 - 2019 GPS Canada - Skate CANADA

 

フリーでの冒頭のトリプルアクセルは回転不足で着地が乱れ、減点2.13点で合計5.87点だった。

 

スピードが少し遅くて上半身が起き上がっている印象があった。

 

紀平梨花 グランプリカナダ

 

2本目のトリプルアクセルは、ほぼ完璧で連続したダブルトーループもこなし、

 

出来栄え点も上がり、合計11.13点だった。最初のトリプルの倍の点数だ。

 

続く3回転フリップ-トーループの連続ダブルジャンプで巻き返し、10.9点を獲得している。

 

冒頭のトリプル以外のジャンプはすべて加点がついて、フリー148.96点、

 

総合点230.33点だった。オータム戦での224.96点を越える評価だった。

 

だが、その前にトルソワが4回転ジャンプを3本も跳び、フリーで合計点166.52点で、

 

総合点が、241.02点という歴代最高点を叩きだしていた。

 

紀平梨花 グランプリカナダ

 

フリー後の結果を見た紀平梨花選手と浜田コーチだが、対象的なシーンだった。

 

紀平選手の「やっぱり、負けちゃった~」、浜田コーチの「うーむ、これでも勝てないなあ~」とういう

 

声が聞こえてきそうだ。

 

紀平梨花選手新たな挑戦を見据える

 

紀平梨花 グランプリカナダ

 

じつは、今回の結果は、紀平選手にとっては想定内の結果だったと思う。

 

4回転を跳ぶ選手が出てきたことは十分承知して、自分自身から

 

「わたしも結構ピンチだと思う。ジュニア選手権でも4回転を跳ぶ選手がたくさん出てきた。~」と

 

語っているようにそのために準備をしてきていたのだ。

 

  1. 高地での合宿で4回転への挑戦
  2. 名トレーナーからのからだのケアを学ぶ
  3. 衣装作りを1cm単位でジャンプの跳びやすいものに変える

 

本来なら、今大会で4回転サルコーを披露する計画だったと思うが、

 

9月のケガで、今大会では、見送っている。

 

やはり、トリプルアクセルだけでは、勝てない時代になった。

 

紀平梨花 グランプリカナダ

 

今回のトルソワの総合得点が241.02点(FS 166.62、TES 100.20、PCS 67.42、減点ー1)

 

紀平梨花選手は、総合230.33点(FS 148.98、TES 77.50、PCS 71.48)

 

トルソワに演技構成点では、優っているが、技術点では、22.7点の差がある。

 

今回、たとえ、すべてのジャンプを成功させて完璧な演技であっても、

 

この得点差は埋められないと考えられる。

 

紀平梨花選手も、この事は理解してつぎのように語っている。

 

「新時代だと思う。4回転も必要な時代だけど、今のままでは入れられる状態じゃない。

 

何とかケガを治して、早く練習に入って、いち早く習得したい」

 

4回転サルコーの習得は避けて通れない状況になってきたのだ。

 

今は、左足のケガを治して、万全な状況で4回転へ挑戦してほしいし、

 

焦らないで、一歩ずつ前進してほしい。ガンバレ、紀平梨花!

 

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