紀平梨花がショートで世界最高演技を舞う ~国別対抗戦~
フィギアスケート国別対抗戦が、福岡で4月11日から始まった。
今季最後のISU大会であるが、緊張と期待の中で、
紀平梨花選手は氷上で「月の光」を最高の演技で舞った。
冒頭のトリプルアクセルは本当に美しかった!
まさに、自然に舞うようなジャンプだった。どこにも無駄な力がなかった。
その後の演技もスピン・ステップともほぼ完璧な演技。
オールレベル4をすべてこなした素晴らしいパフォーマンスであった。
結果は、世界最高新記録の83.97点!!!
紀平梨花選手の満面の笑顔がそこにあった。
「よくやった」という浜田美栄コーチも驚きと満面の笑顔を放った。
トリプルアクセル成功の鍵を探る
上記シーンは、トリプルアクセルを跳ぶ直前ですが、
今回はきれいにエッジと荷重方向が一致しています。
グランプリファイナル以来のショートでのトリプルアクセル成功でしたが、
見事なジャンプでした。
これまで、紀平梨花選手は、スピードとエッジの角度が理想的に揃えばほぼ確実に
トリプルアクセルは跳べると申し上げてきました。
理論上の理想のスピードとエッジの角度はつぎのとおりです。
今大会のTV放送では残念ながら、着氷スピードと飛距離がわかりませんので、
検証できませんが、見た感じでは十分にスピードはあったと思います。
エッジの角度ですが、約43度になっています。
理想角度38度より少しずれがありますが、今回は単独の3アクセルですので、
紀平梨花選手ならこの角度で跳べることになります。
ショートの3アクセルの成功率約22%を高めるには、
やはり、スピードと角度が大きなカギを握っていることは間違いなさそうです。
スケート靴が変わった?
今回の大会では、紀平梨花選手の衣装が変わったとのウワサがありますが、
それよりも、気になったのが、靴のデザインです。
世界選手権のときの靴
国別対抗戦の靴
スケート靴が世界選手権のときと変わったふうに見えますが、
テーピングの色が変わったのかもしれません。
詳しくはわかりませんが、2種類のテーピングでかかとと足首に
巻いているように見えます。
今回の大会では、スケーティングにおいて抜群の安定感がありますので、
何らかの改善対策をしているのかもしれません。
少なくとも、左足首と右足首とはテーピングの巻き方が違っています。
新しくなったスケート靴でフリーも世界最高へ期待
13日(土)は女子フリープログラムが行われます。
タイムスケージュールでは、16.50~18:40の予定ですが、
テレビ放送では、遅れて放送される予定です。
今季最後の公式試合にぜひとも最高のパーフォーマンスを繰り広げてほしいと
心から祈っています。
けがをしないようにガンバレ!紀平梨花!