紀平梨花グランプリNHK杯でロシアと激戦!2位に終わる!
紀平梨花がロシアの刺客とも言うべきアリョーナ・コストルナヤに挑戦した。
コストルナヤの優勝で、2019年グランプリシリーズ6戦すべてがロシア選手の優勝となった。
歴史的な事実が証明されたグランプリだった。
紀平梨花ショートでトリプルアクセル同士で激突!
紀平選手は、初日のショートプログラムで、衣装を青紫から深紅に変え、
昨年、優勝したグランプリNHK杯に挑んだ。
結果は、79・89点で2位となった。グランプリカナダでは、81.35点だったので、
少し技術点で足りないところがあったが、ほぼ完璧な演技だった。
紀平選手も演技後、つぎのように語っている。
「今季の中でもいい点数が出た。まあまあまあまあという出来。
完璧とはいかなかったけど、アクセルは今季の中でも上位だった。
フリーでもっといい演技ができたら」
それにしても、ロシアのアリョーナ・コストルナヤの演技は、圧巻だった。
そのスピードとジャンプの高さそして全身の柔軟性には驚いた!
結果も世界歴代最高となる85・04点で首位発進。
紀平梨花選手の筋肉はスゴイと思うが、このアリョーナ・コストルナヤの
肩のの筋肉も負けてはいないほどスゴイものがあった。
試合前では、ショートプログラムでは、紀平梨花選手が世界一だと
思っていたが、強力なライバルが出現したと言わざるを得ないと思う。
この1年で、女子フィギアスケートは、本当に激変してしまった。
ピョンチャンオリンピックで金メダルのあのザギトワ選手でさえ4位なのだ。
紀平梨花フリーで逆転狙うが準優勝でファイナルグランプリを決める
フリーでは、2本のトリプルを決め、最後の美しいレイバックスピンの演技後、紀平選手は、
笑顔でこぶしを高々と挙げた。ほぼ満足する演技だったに違いない。
結果は、シーズンベストの151.95点、総合得点231.84点をマークし、2位となった。
優勝したのは、ロシアのアリョーナ・コストルナヤで、フリー154.96点、総合得点240.00点だった。
冒頭の4回転サルコーは3回転となったが、2本のトリプルアクセルは美しく決めた。
2回転トーループの連続ジャンプから、3回転フリップとトーループの連続ジャンプも
完璧にこなし、ほぼノーミスの演技を披露した。
紀平梨花グランプリファイナルで新たな挑戦へ
今回のグランプリNHK杯で、紀平選手は、トリプルアクセル成功の安定度が増し、
さらに演技構成力でもアップさせたのは間違いない。
ただ、ロシアのアリョーナ・コストルナヤ選手がさらにトリプルを研ぎ澄ませた結果であった。
グランプリシリーズは、事実上ロシアとの戦いになったが、このようなハイレベルの選手に
勝つためには、少なくともさらなる筋力とスピードのアップが必要だと認識させられる試合であった。
グランプリファイナルへの挑戦に向けて紀平選手は、つぎのように語っている。
「今季の中でも非常に激しい戦いになると思う。
ファイナルに向けてしっかり4回転サルコーの練習を頑張って、
ショートとフリーともに今大会以上の演技ができたらいいなと思う」
紀平選手は、本当に冷静に客観的に自分を見つめているのが、スゴイと思う。
自分の立つ位置がピンチであることももちろん理解しているのだ。
ピンチがあるから人ってすごく成長できる
紀平選手が、某番組で語っていたのだが、心の強さが反映されている。
「いつもピンチの状態があった方がいい。
すごい選手が来たときに弱気にならないところは自分の強み。
ピンチがあるから人ってすごく成長できる。」
この気持ちがあれば大丈夫だ。
ケガをしないように、ガンバレ!紀平梨花!